日本人は、どこからやってきたのか?(1) ~ サルから人類の誕生まで

前回まで、古代日本人が舟で太平洋を渡り、南米エクアドルまで行っていたことをお話ししてきました。また、以前には、倭国を作った倭人は中国および朝鮮半島からやってきたこともお話してました。

テーマが、かなり大きなものになってきましたが、こうなってくると、さらに興味が湧いてきませんか。そのテーマとは、


「そもそも日本人は、どこからやってきたのか?」

です。


これは、われわれ多くの日本人が、一度は考えたことがあるテーマではないでしょうか?。ただし、現在でも確定的な説は出ておらず、諸説紛々といった様相を呈しているのが、実態です。それゆえに、「永遠のテーマ」とも言えるかもしれません。

しかしながら、これまでの考古学的、生物学的成果に加え、近年の遺伝子工学のめざましい発展により、多くの興味深いことが、わかってきました。そのあたりをみていきながら、本質に迫っていきたいと思います。


さて、皆さんは、我々人間の祖先は、どこからやってきたと思いますか?。

それにあたっては、少し整理しておきたいことがあります。


時代を、はるかかなたの太古にぐっと遡ります。人間に近い動物として、オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、サルなどがいますが、こうした動物と人間は、どのような関係なのでしょうか?。(以下、Wiipedia参照)。

何となく、人間と祖先が共通だ、くらいの認識の方が多いと思いますが、具体的に、どのような関係でしょうか?。


日本人にとっては、サルが身近ですから、何となく、人間とサルが一番近いのかなあ、と思ってしまいます。(恥ずかしながら、私もその程度の認識でした・・・(汗))。


ところが、実際は、サル(テナガザル上科)から分岐したのが最も古く、2000万年前-1600万年前、とされてます。
そこから、1400万年前に、オランウータンと分岐し、1000万年前に、ゴリラと分岐しました。
そして、700万年前に、チンパンジーと分岐しました


つまり、人間に最も近いのは、チンパンジーということになります。
そして、チンパンジーと分岐した族を、ヒト亜族と呼びます。

図示します。年代に上の説明と違いがありますが、出典元が異なるためです。あくまで、イメージとして、つかんでくだい。

類人猿分岐図 
                                                          (札幌市丸山動物園HPより)

つまり、ヒト亜族が、われわれ人間のご先祖さま、ということになります。

700万年前に始まったヒト亜族は猿人と呼ばれ、その後240万年前に原人に進化します(ヒト属(ホモ属))。80万年前に旧人に進化、25万年前に新人に進化を遂げ、そのうちのホモ・サピエンスが、われわれ人間です。

系統的にはこうなるのですが、一筋縄ではいっていなくて、途中多くの種が分岐し、また絶滅しています。

ここで頭が混乱してしまうのですが、北京原人とか、ジャワ原人、あるいは、ネアンデルタール人なども、聞いたことがあると思いますが、そうした種と、われわれ人間は、どのような関係なのでしょうか?。


「われわれ人間のご先祖さま?」

いえいえ違います。


彼らは、我々の先祖ではなく、途中で分岐しました。その後長い間にわたり、繁栄するのですが、最終的には絶滅してしまいます。残ったのは、われわれ人間だけです。

図示します。

 人類進化系統図

猿人(アウストラル・ピテクス) ⇒ 原人 ⇒ 旧人 ⇒ 新人(ヒト)

という流れが、確認できるかと思います。もっとも、この間にも多くの種がいたのですが、割愛します。また、
この分類はあくまで一つの説であり、諸説あることに、留意ください。

このなかで、ネアンデルタール人は生きていた時代が比較的新しく、人間が生きていた時代とも重なり合うことは以前から知られていました。ただし、 われわれ人間とは、全く別の系統である、と考えられていました。


ところが、最近の遺伝子工学の発展により、驚くべきことがわかりました。


なんと我々の遺伝子のなかに、ネアンデルタール人の遺伝子が、わずかではありますが、含まれている、という分析結果が出たのです。つまり、人間と彼らは、交雑していた、というのです。このあたりは、いずれ取り上げます。


以上が一般的に考えられている、人類誕生までの大まかな流れです。ここで原人になるまでは、その舞台がアフリカであることに注目して下さい。北京原人、ジャワ原人、ネアンデルタール人も、すべてアフリカから出ていることになります。そして、われわれ人類も、アフリカから出ています。アフリカから出て、世界中に拡散していった、ということです。

以上から、この人類進化の説を「アフリカ単一起源説」といいます。皆さんのなかにも、人類の起源はアフリカだ、ということは、聞いたことがある方も、多いと思います。


一方それに対して、世界中に分散した単一のヒト属、おそらくホモ・エレクトスが各地でホモ・サピエンスに進化したとする「多地域進化説」を唱える学者もいます。

現在のところ、「アフリカ単一起源説」が有力ですが、今後新たな調査研究結果が出る可能性は、充分にあるでしょう。


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青松光晴

Author:青松光晴
古代史研究家。理工系出身のビジネスマンとして一般企業に勤務する傍ら、古代史に関する情報を多方面から収集、独自の科学的アプローチにて、古代史の謎を解明中。特技は中国拳法。その他、現在はまっている趣味は、ハーブを栽培して料理をつくることです。
著書です。

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