FC2ブログ

【ご案内】本を出版しました!

この記事は、しばらくの間この位置におきます。
最新記事は、二つ下にあります。

皆様にお知らせです!

このたびシリーズ第五弾を出版しました。
題名は
図とデータで解き明かす 日本古代史の謎 5
「 古墳のはじまりから前方後円墳まで」

です。

古墳は全国各地に種々様々ありますが、実態はよくわかってません。
◆いつどこから伝わったのか?
◆前方後円墳は大和王権のシンボルなのか?
◆天皇陵が代ごとに大きく移動する理由は?
◆卑弥呼の墓はどこか?
などなど徹底したデータ解析により、こうした疑問を解き明かしていきます。

ブログでもお話してきましたが、その後の調査研究を踏まえデータを見直し、新たな節を加えるなど、古代史ファンの方々にとり、魅力的な内容になっている自信作です。

特に最後に、なぜ畿内に巨大前方後円墳が多いのか、今までになかった仮説を提起してますので、楽しみにしてください。
ぜひご一読賜れば、幸いです。

電子書籍と紙の本の両方ありますので、お好きなほうをお選びくださいね。





続きを読む

スポンサーサイト



テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

【訪問ありがとうございます!】初めて訪問くださった方へ

<この記事は、当面この位置に掲載します。最新記事は、下にあります。>

訪問ありがとうございます。このブログは、様々な資料をもとに、日本古代史の真のすがたを解き明かしていくブログです。全体として、ひとつの読み物になってます。初めて訪問された方にわかりやすいよう、これまでの流れをまとめました。

【これまでの流れ】
日本の神話から始まり、中国史書、朝鮮史書を一通り読みながら、日本人(弥生人)の源流である倭人がどこからやってきて、邪馬台(壹)国、そして大和朝廷となったのかを、ひとつの壮大な仮説として導いてきました。その仮説のストーリーとは・・・

続きを読む

テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

古事記・日本書紀のなかの史実 (9)~神代七代

は次に進みます。 

あらためて、古事記冒頭です。
天地初めて発(ひらけし)時、高天の原(たかまのはら)に成れる神の名は、天之御中主(あめのみなかぬしの)神。次に高御産巣日(たかみむすひの)神。次に神御産巣日(かみむすひの)神。此の三柱の神は、並(みな)独神と成り座(ま)して、身を隠したまひき。
国稚(くにわか)く浮きし脂(あぶら)の如くして、くらげのなすただよへる時、葦牙(あしかび)の如く萌え謄(あが)る物に因りて成れる神の名は、宇麻志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢの)神。次に天之常立(あめのとこたちの)神。この二柱の神も亦、独神と成り座(ま)して、身を隠したまひき。
上(かみ)の件(くだり)の五柱の神は、別天(ことあま)つ神

造化三神(アメノナカヌシ・タカムスヒ・カミムスヒ)に続いて、生まれた神は、ウマシアシカビヒコヂとアメノトコタチです。
以上の五柱の神を、特別な神ということで、「別天(ことあま)つ神」と呼びます。

以下、次々に神が生まれ、最後に生まれたのが、イザナギ・イザナミです。

クニノトコタチからイザナミまでを、神代七代といいます。

日本書紀にも同様の記載がありますが、内容は大きく異なってます。


古事記・日本書紀神代比較  





古事記と日本書紀本文と一書(第一)を比較すると、まず古事記に出てくるウマシアシカビヒコヂとアマノトコタチが、日本書紀にはありません。神代七代はほぼ同じですが、日本書紀にはクニノコトタチの次に、クニノサツチという神が出てきます。

日本書紀一書(第二・第三・第六)には、古事記にあるウマシアシカビヒコヂが出てきます。

一書(第二)では、クニノサツチ以下、アマノカガミ・アメノヨロズ・アワナギを経て、イザナギに続きます。なおこの特徴的な系譜ですが、中国の元の時代に編纂された「宋史日本伝」に記載されている「王年代紀」の系譜と一致してます。

「王年代紀」は、平安時代の東大寺の僧「奝然」(ちょうねん)が宋に伝えたとされてますが、これが異伝とされる一書(第二)と一致しているのは、興味深いところです。古事記・日本書紀本文とは異なる系譜が、平安時代までは伝わっていたことになります。

以上異伝含めてみてきましたが、一書(第三・第四・第五・第六)を除けば、最後にイザナギ・イザナミが誕生するのは、いずれの系譜も同じです。

全体を俯瞰すると、元々の系譜は、アメノナカヌシから始まり、ウマシアシカビヒコヂ~クニノトコタチ~(クニノサツチ)~(アマノカガミ)~イザナギ・イザナミというものであったのではないかと推察されます。
あるいは(クニノサツチ)や(アマノカガミ)は、別系譜であり、接合されたとの見方もできます。

新著です。よろしくお願い申し上げます!!




最後まで読んでくださり最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
↓なるほどと思ったら、クリックくださると幸いです。皆様の応援が、励みになります。 



にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村

テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

古事記・日本書紀のなかの史実 (8)~皇祖神はタカムスヒだった!?

前回は、天地開闢において、冒頭、古事記に登場する「アメノミナカヌシ」が、日本書紀本文冒頭には登場しない謎についてでした。

次の、タカムスヒについても同様で、古事記冒頭に登場するものの、日本書紀本文冒頭には登場しません。わずかに一書(第四)に記載されてるにすぎません。これも何らかの理由があったはずです。

古事記・日本書紀神代比較  


ところで私たちは、皇室の祖先というとアマテラス(天照大御神)を思い浮かべますが、近年では、タカムスヒがもともとの皇祖神であったというのが通説となってます。

代表的な著書である「アマテラスの誕生」(溝口睦子)をみてみましょう。

・4世紀までの日本(倭国)には、唯一絶対の権威をもつ至高神は存在しなかった。多神教的社会であった。
4世紀前半に力をつけてきた高句麗が南下して、5世紀初頭に朝鮮半島で戦いとなり、日本と激突し日本は敗れた。
・このころを境として、日本国内に大きな変革が起り、専制的な統一王権体制の基本となる政治思想の導入が必要とされた。
・もともとは北方ユーラシアの遊牧民がもっていた”天降った天の子を名乗って絶対的な権力を手中にした”という高句麗の「天孫降臨神話」を取り入れた。
・「天孫降臨神話」は、もともとはタカムスヒが主役であり、アマテラスが演じる伝承は、後発的なものである。

つまり、
・5世紀ころタカムスヒが至高神の神話が取り入れられた。
・8世紀になりアマテラスが至高神になり、タカムスヒの存在が消された、あるいは薄められた。

という解釈です。

はたしてこの説で、うまく説明できるでしょうか。

日本神話が、南方系のもの、中央アジアステップ地帯から朝鮮半島を経由したもの、東南アジア・中国から伝わったものなど、さまざまな地域から、長い年月を経て伝播して形成されたことは、前のシリーズでお話しました。

溝口氏の説も、この観点からいえば、共通する考え方です。

しかしながら、いくつか疑問が挙げられます。

<疑問1>
日本(倭国)にとり、高句麗は激戦で戦った相手国です。その憎むべき敵国の神話をやすやすと取り入れるだろうか、という素朴な疑問です。いってみれば、太平洋戦争で戦っていた最中に、欧米の神話を受け入れるようなものです。

太平洋戦争中は「鬼畜米英」などといって、欧米の思想を統制弾圧していた時代です。終戦後、欧米の文化を受け入れるようになりましたが、それは「敗戦」し占領政策があったからでしょう。
なお欧米の文化を受け入れはしましたが、神話を受け入れることまではしませんでした。それほど神話とは、民衆の感情に深く根付いているものであり、神話を受け入れる(変える)ことは難しいということです。まして当時の日本(倭国)は占領されたわけではないので、なおさらです。

<疑問2>
「天孫降臨神話」が中国・朝鮮半島を経て日本に伝播したとして、問題はその時期です。

5世紀ころタカムスヒを至高神とする神話が取り入れられた、としてますが、時代があまりに遅すぎないでしょうか。「天孫降臨神話」は、稲はじめ養蚕などの伝播と深く結びついている話です。また三種の神器など明らかに青銅器・鉄器時代です。「天孫降臨神話」も、こうした文明の伝播とともに伝わったと考えるのが自然です。すなわち紀元前ということです。
ちなみに私は「天孫降臨神話」を「天孫族による日本列島への侵攻」とらえ、その時期を、紀元前5~同4世紀と推測してます。

<疑問3>
日本書紀本文の「天孫降臨神話」では明らかに、その司令塔は、アマテラスではなくタカムスヒとなってます。ではなぜアマテラスを主神としなかったのか、という疑問が残ります。実際、日本書紀の一書(第一)では、そのようになってます。
もともとタカムスヒが主神だったからそれが残ったのだ、という説明もされましょうが、だからといって本文にまでそれを残すものでしょうか?。アマテラスを主神に書き換えればすむ話のはずです。

以上のように検証すると、溝口氏の説がはたして成り立つのか、はなはだ疑問です。

もちろん私は、日本神話がいくつかの構造で成り立っていることを、否定するつもりはありません。しかしながら、今回のタカムスヒの件は、別の要因によるものではないかと推測してます。
それはあらためて詳しく取り上げたいと思います。

新著です。よろしくお願い申し上げます!!




最後まで読んでくださり最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
↓なるほどと思ったら、クリックくださると幸いです。皆様の応援が、励みになります。 



にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村


テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

古事記・日本書紀のなかの史実 (7)~天之御中主(アメノミナカヌシ)の謎

 では続きに進みましょう。
あらためて、冒頭「天地開闢」の読み下し文です。今回は、「古事記 祝詞」(倉野憲司・武田祐吉校注)からです。

"天地初めて発(ひらけし)時、高天の原(たかまのはら)に成れる神の名は、天之御中主(あめのみなかぬしの)神。次に高御産巣日(たかみむすひの)神。次に神御産巣日(かみむすひの)神。此の三柱の神は、並(みな)独神と成り座(ま)して、身を隠したまひき。
国稚(くにわか)く浮きし脂(あぶら)の如くして、くらげのなすただよへる時、葦牙(あしかび)の如く萌え謄(あが)る物に因りて成れる神の名は、宇麻志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこの)神。次に天之常立(とこたちの)神。この二柱の神も亦、独神と成り座(ま)して、身を隠したまひき。
上(かみ)の件(くだり)の五柱の神は、別天(ことあま)つ神

天地が分かれてから、高天原に現れた神が「造化三神」で、そのはじめが天之御中主(アメノミナカヌシ)神です。この神は、謎の神です。

”神名は天の真中を領する神を意味する。『古事記』では神々の中で最初に登場する神であり、別天津神にして造化三神の一柱。『日本書紀』の正伝には記述がなく、異伝(第一段の第四の一書)に天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)として記述されている。『古事記』『日本書紀』共にその事績は何も記されていない。そのため天之御中主神は中国の思想の影響により創出された観念的な神であるとされるが、これに否定的な論もある。

『古事記』、『日本書紀』ともに天之御中主神に関する記述は非常に少なく、『延喜式神名帳』にも天之御中主神の名前や祭った神社の記載はない。そのため、天之御中主神は中国の天帝の思想の影響によって机上で作られた神であると解釈されてきた。しかし天之御中主神には倫理的な面は全く無いので、中国の思想の影響を受けたとは考え難いとする意見もある。至高の存在とされながらも、信仰を失って形骸化した天空神は世界中で多くの例が見られるものであり、天之御中主神もその一つであるとも考えられる。

日本神話の中空構造を指摘した河合隼雄は、月読命(つくよみのみこと)、火須勢理命(ほすせりのみこと)と同様、無為の神(重要な三神の一柱として登場するが他の二柱と違って何もしない神)として天之御中主神を挙げている。”(Wikipediaより)

以上のとおり、しばしば大胆な解釈も載せるWikipediaでさえ、あいまいです。それくらい、解釈するための資料、材料がないということでもあります。

「天之御中主」という名前は、「宇宙の中心にいる」というニュアンスです。
中国の道教の影響を受けているともされますが、何ともいえません。いずれにしろ古事記においては最初に登場する神でもありますから、「至高の神」であることは間違いでしょう。

ところが不思議なことに、日本書紀本文には登場しません。わずかに、異伝(第一段の第四の一書)に出てくるのみです。

古事記・日本書紀神代比較  

これは何を意味しているのでしょうか?

古事記や日本書紀異伝に記載されているということは、かつては存在した神だったことは確実です。それが何らかの理由で、正史である日本書紀の本文ではカットされたと考えられます。

その理由ははっきりしませんが、「天之御中主神」が道教思想によるものだったなら、日本書紀が編纂された8世紀前半は、仏教の布教に力を入れていた時代だったことが影響したのかもしれません。

新著です。よろしくお願い申し上げます!!




最後まで読んでくださり最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
↓なるほどと思ったら、クリックくださると幸いです。皆様の応援が、励みになります。 



にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村


テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

青松光晴

Author:青松光晴
古代史研究家。理工系出身のビジネスマンとして一般企業に勤務する傍ら、古代史に関する情報を多方面から収集、独自の科学的アプローチにて、古代史の謎を解明中。特技は中国拳法。その他、現在はまっている趣味は、ハーブを栽培して料理をつくることです。
著書です。



最新記事
最新コメント
読者登録
メールで更新情報をお知らせしますので、こちらに登録ください。
メルマガ購読・解除
図とデータで解き明かす日本古代史の謎
   
バックナンバー
powered by まぐまぐトップページへ
月別アーカイブ
カテゴリ
twitter
amazon business
おすすめの本
ブロとも一覧

アアト日曜画家

魏志倭人伝その他諸々をひもといて卑弥呼の都へたどりつこう

☆☆ まり姫のあれこれ見聞録 ☆☆&

中国通史で辿る名言・故事探訪

幕末多摩・ひがしやまと

客船の旅

黒田裕樹の歴史講座

しばやんの日々

Paradise of the Wild bird…野鳥の楽園…
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR