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宗像神と沖ノ島祭祀のまとめ ~ 沖ノ島の真実はいずこに?

ここまで長らく宗像神や沖ノ島祭祀について、矢田浩氏(静岡理工科大学名誉教授)の論文等を引用しながら、みてきました。
テーマとしては5つ、総記事数は77回という膨大なものとなりました。
それぞれのテーマ、記事数、引用論文は以下の通りです。

1.宗像神を祭る神社データが語ること 11記事
  「宗像神を祭る神社の全国分布とその解析ー宗像神信仰の研究(1)ー」

2.北部九州の宗像神と関連神を祭る神社データは語る 13記事
  「北部九州の宗像神と関連神を祭る神社の解析ー宗像神信仰の研究(2)ー」

3.宗像三女神と沖ノ島祭祀の始まり 14記事
  「宗像三女神と沖ノ島祭祀の始まり(上)―宗像神信仰の研究(3)」

4.宗像と宇佐の女神 20記事
  「宗像と宇佐の女神、そして卑弥呼 [付編]魏使の邪馬台国への行程 -宗像神信仰の研究(4)-」

5.沖ノ島祭祀を執り行ったのはだれか? 19記事
  「宗像・沖ノ島と神から見える日本の古代ー宗像神信仰の研究(5)-」

大まかな話としては、まず宗像三女神(イチキしま・タゴリ・タギツ)について、神社データなどから、その成り立ちを推測しました。そして八幡神、宇佐神、比咩神等についても考察しました。
最後に、沖ノ島祭祀の謎、そこから沖ノ島祭祀を執り行ったのはだれか?、というテーマを取り上げました。実はこれが最大のテーマだったのですが、私は筑紫の君磐井系、すなわち九州王朝が執り行ったと推定しました。

引用論文は、理工系の研究者らしく、さまざまなデータを集積解析しながら論理構築しており、その熱意にはただただ頭が下がるばかりです。ただし残念なことに、最終的な結論は、私と異なるところとなりました。

思うにその大きな要因は、矢田氏が邪馬台国の位置を大分県宇佐市と比定していること、また沖ノ島祭祀の主催者を通説どおりヤマト王権であるとして推論を進めたことにあると思われます。

そこには大きな無理があることをここまでお話ししてきました。

結論の違いは残念ですが、あくまでデータ解釈に関する見解の相違ということで、理解したいと思います。
それはそれとして、私自身、多くの知見と気づきを得られました。改めてここで、矢田氏には深く感謝したいと思います。

さて以上で、このシリーズは終わりです。

次回からは、ガラッとテーマを変えて、日本神話の世界をみていくことにします。

★沖ノ島の真実はいずこにあるのか・・・?

沖ノ島遠景

↓ 新著です。よろしくお願い申し上げます!!




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プロフィール

青松光晴

Author:青松光晴
古代史研究家。理工系出身のビジネスマンとして一般企業に勤務する傍ら、古代史に関する情報を多方面から収集、独自の科学的アプローチにて、古代史の謎を解明中。特技は中国拳法。その他、現在はまっている趣味は、ハーブを栽培して料理をつくることです。
著書です。



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