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古事記・日本書紀のなかの史実 (9)~神代七代

は次に進みます。 

あらためて、古事記冒頭です。
天地初めて発(ひらけし)時、高天の原(たかまのはら)に成れる神の名は、天之御中主(あめのみなかぬしの)神。次に高御産巣日(たかみむすひの)神。次に神御産巣日(かみむすひの)神。此の三柱の神は、並(みな)独神と成り座(ま)して、身を隠したまひき。
国稚(くにわか)く浮きし脂(あぶら)の如くして、くらげのなすただよへる時、葦牙(あしかび)の如く萌え謄(あが)る物に因りて成れる神の名は、宇麻志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢの)神。次に天之常立(あめのとこたちの)神。この二柱の神も亦、独神と成り座(ま)して、身を隠したまひき。
上(かみ)の件(くだり)の五柱の神は、別天(ことあま)つ神

造化三神(アメノナカヌシ・タカムスヒ・カミムスヒ)に続いて、生まれた神は、ウマシアシカビヒコヂとアメノトコタチです。
以上の五柱の神を、特別な神ということで、「別天(ことあま)つ神」と呼びます。

以下、次々に神が生まれ、最後に生まれたのが、イザナギ・イザナミです。

クニノトコタチからイザナミまでを、神代七代といいます。

日本書紀にも同様の記載がありますが、内容は大きく異なってます。


古事記・日本書紀神代比較  





古事記と日本書紀本文と一書(第一)を比較すると、まず古事記に出てくるウマシアシカビヒコヂとアマノトコタチが、日本書紀にはありません。神代七代はほぼ同じですが、日本書紀にはクニノコトタチの次に、クニノサツチという神が出てきます。

日本書紀一書(第二・第三・第六)には、古事記にあるウマシアシカビヒコヂが出てきます。

一書(第二)では、クニノサツチ以下、アマノカガミ・アメノヨロズ・アワナギを経て、イザナギに続きます。なおこの特徴的な系譜ですが、中国の元の時代に編纂された「宋史日本伝」に記載されている「王年代紀」の系譜と一致してます。

「王年代紀」は、平安時代の東大寺の僧「奝然」(ちょうねん)が宋に伝えたとされてますが、これが異伝とされる一書(第二)と一致しているのは、興味深いところです。古事記・日本書紀本文とは異なる系譜が、平安時代までは伝わっていたことになります。

以上異伝含めてみてきましたが、一書(第三・第四・第五・第六)を除けば、最後にイザナギ・イザナミが誕生するのは、いずれの系譜も同じです。

全体を俯瞰すると、元々の系譜は、アメノナカヌシから始まり、ウマシアシカビヒコヂ~クニノトコタチ~(クニノサツチ)~(アマノカガミ)~イザナギ・イザナミというものであったのではないかと推察されます。
あるいは(クニノサツチ)や(アマノカガミ)は、別系譜であり、接合されたとの見方もできます。

新著です。よろしくお願い申し上げます!!




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テーマ : 歴史
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プロフィール

青松光晴

Author:青松光晴
古代史研究家。理工系出身のビジネスマンとして一般企業に勤務する傍ら、古代史に関する情報を多方面から収集、独自の科学的アプローチにて、古代史の謎を解明中。特技は中国拳法。その他、現在はまっている趣味は、ハーブを栽培して料理をつくることです。
著書です。



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