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古事記・日本書紀のなかの史実 (32)~神生み⑰ 小船越

 
もうひとつアマテル神社については、注目すべき点があります。

アマテル神社のある位置です。
対馬本島は、北部の上島(うえじま)と南部の下島(しもじま)に分かれており、ちょうどその間に位置しています。そして西に深浦、東に小船越浦という浦(入り江)に挟まれており、地名は「小船越」です。

対馬は、古代においては中国大陸や朝鮮半島への行き来の中継点でした。朝鮮半島からやってくる場合は、舟は上島と下島の間の浅茅(あそう)湾に入ってきます。深浦まできたところで一度陸に上がり、舟をかついで歩きます。そして小船越浦に出たところで舟を海に降ろし、そこからまた船に乗り日本列島に向かいました。

ですから地名が「船越」となっているわけです。

その「船越」を見下ろす丘にアマテル神社は立地してます。

ということは、アマテル神社とは、航海をする人々にとっての守り神だったのでしょう。

そしてこの場所を支配する豪族が、アマテルを信仰する海人(天孫)族であり、ホアカリであったという可能性が考えられます。

アマテル神社位置











アマテル神社・古代港跡

西漕手(にしのこいで)は、いかにも古代の港をほうふつとさせる風情です。
そしてアマテル神社は、あっけないほどこじんまりとしてますが、逆に素朴で原初的な風景ともいえますね、。





↓ 新著です。よろしくお願い申し上げます!!




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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

青松光晴

Author:青松光晴
古代史研究家。理工系出身のビジネスマンとして一般企業に勤務する傍ら、古代史に関する情報を多方面から収集、独自の科学的アプローチにて、古代史の謎を解明中。特技は中国拳法。その他、現在はまっている趣味は、ハーブを栽培して料理をつくることです。
著書です。



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